ものもらいの原因

ものもらいの原因

ものもらいの原因として一番に挙げられるのは、やはり目の周囲の不衛生です。

 

麦粒腫の場合、不潔な手で目をこすったときにまぶたの分泌腺に細菌が入ってしまったり、長い前髪が目に入ってしまったことなどが原因になることが多いようです。

 

また、女性の方で、濃いアイラインをまつげの内側までくっきり引いているような方は、メイクからものもらいになってしまうこともあります。

 

細菌では目の内側までアイライナーを引いて目を大きくするようなメイクのテクニックが流行っていますが、特にまつげの内側は雑菌がたまりやすい部分です。

 

まつげの内側や粘膜にまでラインを引くのは、ものもらいの原因のひとつでもある分泌腺の詰まりを引き起こしやすく、目にとってあまり良いとは言えないでしょう。

 

霰粒腫の場合は、コンタクトレンズなどが清潔に保たれていない場合に、脂を分泌する腺をふさいでしまい、しこりを作ってしまうことが原因となるようです。

 

こういったものもらいは、特に夏場に発生することが多いと言われていますが、それはつまり、夏場は汗をかいて、まぶたの周囲に汗をかくことが多く、雑菌が侵入してしまう原因につながりやすいからなのですね。

 

ただ、確かに目の周囲の不衛生が大きな原因として挙げられるのですが、実は本当の原因にカラダの不調・疲労が隠されていることもあります。

 

カラダの調子が悪かったり、疲れているときは、体全体の免疫力が弱っている状態です。

 

免疫力が弱いという状態は、つまり、細菌に対して抵抗する力も弱っている、ということになります。

 

つまり、普段の力なら体に自然に備わっている抵抗力で難なくやっつけることができるはずの細菌も、疲れが溜まっていることによって退治することができず、結果としてものもらいになってしまうことがあるのですね。

 

また、治療したはずなのにまたものもらいになってしまう、というような、慢性的な症状が続くときは、特に衛生的な問題だけでなく、体全体の不調を疑ったほうが良いと言えます。

 

更に、よくお酒を飲んだり、睡眠不足が続いていたり、日常的にストレスを感じているような方も、同じようにカラダの抵抗力が低下している状態が続いていると言えます。

 

こういった方も、潜在的にものもらいになりやすい生活をしてしまっていると表現できるでしょう。

 

目を清潔にするだけでは、ものもらいを根本から断ち切ることができない場合があるというのは、こういう原因もあるからなのですね。
⇒ものもらいはうつるのか?